株とFXの違いによる始めやすさの比較

株とFXの違い
株とFXは、金融取引の一種という点においては同一ですが、投資と投機が混同されやすいため度々同一視されることがあります。取引で利益を得るという目的こそ共通するものの、実際にはかなり相違があるのです。
株であれば株式に投資するため、株式という形で資産が残ります。株価の上下で株式自体の価値に変動が生じても、会社が危機に瀕しない限り、株式が失われるわけでも株主優待が受けられなくなるわけでもありません。
逆に、FXの場合は元手以上の金額で通貨に投資するため、資産に実体がない上、通貨の価格変動次第で負債さえ生じるでしょう。
端的に述べれば、株は投資であるため中長期的な利益を目的としますが、FXは実質投機として短期的な利益を追求する点で違いがあります。利益を上げるという目的以外、株とFXに共通点はあまりないのです。
始めやすいのは株とFXのどちらか
株もFXも金融取引の一種であることに変わりなく、どちらも元本を必要とします。元手となる元本は、元本額以上の金額で取引が可能なFXの方が少額で済むでしょう。
また、FXは短期的な取引が中心であるため、取引可能な環境さえ整っていれば、即時売買が可能です。一方、中長期的な取引である株は、取引可能な環境が整っていても売買に最短3日を要します。取引可能な回数としてはFXが勝るでしょうし、取引を始める際の準備もFXの方が容易です。
したがって、始めやすいという意味では株よりもFXの方が優位だといえます。ただし、FXが安定性に欠ける点を考慮すれば、始めやすさで株式投資が劣ったとしても、株式の買い方を間違えなければ安全性においては株の方が勝ります。このため、一概に、どちらか一方をお勧めすることはできません。